佐賀備前のくろかみ窯の高杯2組です。
小野竹春作
くろかみ窯では、陶器と呼ばれる粘土質の土を使用した作品を製陶しています。
陶器は保温性に優れている反面、重たいイメージを持っている人が多いと思います。
くろかみ窯の作品は、作家である小野紹の轆轤を引く繊細な技術により軽い仕上げとなっています。
また、それだけではなく食器の口当たりの良い返しや使い続けることで手に馴染むような作品作りを追求しています。
この口の返しや持った瞬間にしっくりくる感覚を皆様に実感していただくことで、愛着の沸くような作品と出会って頂けると嬉しいです。
何気なくヒトと土から始まった関係がその家族や友達・お客様へと広がり彩ある空間を作り出し、様々な思い出や幸せな時間などに変わることを願っています。
のぼり窯
くるかみ窯で使用している登り窯は3連式の登り窯で、傾斜に沿って階段状に築き、木間(どうぎのま:最初の燃焼室)から上方へ焚き上げていく予熱を巧みに利用した窯です。燃料には薪を使用するため、
窯変により灰被や焼締などを作り出します。素焼きは約700°C・本焼きは約1250°Cまで温度を上げるため、
20時間程度の長い時間をかけて焚き上げています。灰
被は新を燃やす際に出る灰が降りかかることで窯変し、黒っぽい艶消し状態の景色が生み出されます。
歴史
明治・大正時代
小野窯として瓦を製陶開始
昭和初期
小野窯として甕・土管・鉢物の製陶に変更
昭和20年頃
小野製陶所として民芸品の製陶に変更
くろかみ焼に名称を変更
昭和40年頃
現在のくろかみ窯として食器や花器
茶器の製陶開始
自宅で保全していたもので古いものですので神経質な方はご遠慮くださいませ。
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