底に「本錫」の刻印のある酒器、ちろり2点、猪口5点、盃洗1点です。それぞれの錫器の表面には松竹梅の図柄が。
「ちろり」とは、燗酒を飲むときに日本酒を入れて湯煎する時の持ち手と注ぎ口の付いた錫や銅の金属容器のこと。錫は燗酒をまろやかにしてくれる効果があると言われています。
ちろり1点には、写真4に見られるように、胴下部1ヶ所に小さな凹みがあります。それ以外には、細かなキズは否めませんが、目立つような汚れや傷はほぼなく、錫の光沢の状態は良好です。
なお、凹みのあるちろりの持ち手巻き紐の一ヶ所には、写真2に見られるようにズレがありますが緩みはありません。
自宅保管品ですが、共箱はなく、製作会社や製作時期、使用状況などは不明です。昭和時代の製品で、経年品だと思います。
大きさ(㍉)重さ(㌘)容量(㏄)はおよそ次の通りです。なお、ちろりと猪口の大きさ、容量は、それぞれにほぼ差はありません。また、全ての錫器に口近くまで水を満たし漏れのない事を確認しています。
【ちろり】
高さ108、開口径29、横幅71(〜持手)、
肩径56、底径43/
重さ170、178/
容量150(口近く)/
【猪口】
高さ23、開口径46、高台2、底径23/
重さ30×1、31×1、32×2、33/
容量15(口付近)/
【盃洗】
高さ61、開口径125、高台3、底径58/
重さ315/
おでんに熱燗の季節に(今はまだ先ですが)陶磁器の徳利に注いだ日本酒を電子レンジでチンの熱燗はあっても、薬缶などで湯煎をして熱燗は少ない(ない?)のではないでしょうか。加熱に便利な電子レンジですが、錫器を含め金属容器は電子レンジ不可です。
錫器の徳利「ちろり」は、燗酒をまろやかにしてくれる効果があるようですので、手間暇を惜しまず湯煎で熱燗、その燗酒を味わっていただければと思います。出品の錫器は洗浄の上お使い下さい。食器洗浄機は使えませんのでご注意下さい。
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